2016年11月26日土曜日

『はるかなるわがラスカル』

今シーズン、親子でカヌーツアーに参加してくれたお客さまから、手紙が届きました。
この頃は情報化社会とあり、めっきりお手紙を拝受する機会が減ってしまっている昨今。わざわざペンを手に取ってぼくらに感想をお伝えしてくれたその気持ちが何より嬉しいです。
ありがとうございます!
手紙と共に同封されていたのが、こちらの一冊。
 

『はるかなるわがラスカル』スターリング・ノース著 亀山龍樹訳 ブッキング

「どうしてカヌーに?」とお客様に質問をした際の返答として、ごく稀に「この本がきっかけです」となる場合があるんですよね~。
読まなきゃ、とは常々思いつつも、ごくごく稀な回答なもので月日だけが流れていたのです。

ところどころにグッとくるフレーズもありつつ、少年とアライグマとの暮らしに密着していくと、
おお、主人公のスターリン少年は12歳にして既にカヌーの制作に取り掛かっているではありませんか!いやはや、参った!

文章に「カヌー」が出てくるだけで嬉しくなるのはぼくだけではないはず。貴重なるカヌー文学、長~い冬の夜のお供にいかがでしょうか。他にもカヌー関連のオススメ書籍がありましたらお気軽にご一報くださいね~。

一番気に入った箇所を引用して終わります。

「ぼくはなん日かということさえ忘れていた―じっさい、日付などはどうでもよかった。森のなかには忠実に時の経過を告げる学校のベルもなければ、教会の鐘もなかった。今日は明日とまじりあった。ただハリネズミを見た日とか、「失われた湖」を発見した日」とかいうふうに、ぼくの記憶に残った。」



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